2017年11月30日木曜日

もう11月も晦日になりました。

今朝は、寒さを覚悟して着込んでいたけど、途中で一枚脱ぎました。


富士の裾野の一本薄(ひともとすすき) いつか穂に出て乱れ合ふ

 「穂に出る」は、忍ぶ恋が顔色に出るとか、人目につくようになる意。
「乱れ合ふ」は思い悩む。
いずれも「薄」の縁語。
(『山家鳥虫歌 近世諸国民謡集』)
 和泉式部集 上
軒端(のきば)だに見えず巣(す)がけるわが宿(やど)は蜘蛛(くも)のいたまぞ荒(あ)れはてにける

「蜘蛛のい(網)」の「い」に「いたま(板間)」の「い」をかけた。
(『和泉式部集・和泉式部続集』)
薄い雲を突き抜けて日ざしが届きました。
今日はもう11月30日(晦日)です…。
秋来れば誰も色にぞなりける 人の心に露や置くらむ  源重之(みなもとのしげゆき)

四条の后(円融天皇皇后藤原遵子)の草子の絵を詠んだ歌。
恋文を書く女を友人たちが見る。
②誰も色っぽく。
⑤露が置くのだろうか。
◇露で木草が紅葉することからの連想。
(『王朝秀歌選』)
  秋のころ、人しげく来にけるにわびて
顔をさへ もみぢに染めて 山ぶみの かへさに来(き)よる 人にうるささ

わびて―困惑して。
②酒に酔った比喩。
③山歩き。
④かへさ―帰り道。
⑤人のうるさいことよ。
(『橘曙覧全歌集』)
シジュウカラがもっと晴れたらいいなと空を見上げていました(^^ )
メジロも同じ気持ちかな(^_-)
落葉うづたかく御仏ゐます
(『山頭火著作集Ⅰ あの山越えて』大山澄太編/潮文社 昭和47年)
はらはらと黄の冬ばらの崩れ去るかりそめならぬことの如くに  窪田空穂
(『現代の短歌』)
全国の低地から山地の林に留鳥としてふつうにすみ、
市街地の公園や庭など、木のある所でも繁殖している。
身軽に行動し、枝に先にぶら下がったり,幹にたてにとまったり、
地上で枯葉をのけたりしてえさを探し、昆虫、クモ、木の実等を食べる。

(『自然観察シリーズ[20]<生態編>バードウォッチング』
        高野伸二 小学館 昭和58年)

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