2017年10月16日月曜日

冷たい雨が降っていたので…

秋の長雨ですね…
それに冷たいのでリハビリ散歩をあきらめて
府立中之島図書館に資料を集めに来ました。

混雑を避けて11時過ぎに向かいの市役所地下食堂へ(o゜▽゜)o
前回よりも一品少ないですが中華そばは外せない(^_-)
食後、図書館に戻って空いている席に座ると爆睡されている。
実は、この男性、10時前に来たときから爆睡されていた。
時々、目を覚ますような感じで体を起こすのですが
10秒もしない内に爆睡…
(3時前に帰ったのですが…まだ爆睡中でした)
眠気は移るもので、食後はなおさら(ーー;)
睡魔と闘いながらの転記となったのでいつもに増して転記間違いが多そう(~_~;)
帰りの電車、途中下車して駅ナカにある
くくるハナタコ 京阪京橋駅店 」でたこ焼きをいただきました。
よく山を歩いていた頃、ここでたこ焼きとビールが定番でしたが
今は、たこ焼きだけです(^▽^)
そうそうたこ焼きを「多幸焼」と表記していたな(o^^o)

図書館でいいなと思った句を転記します。
目の前で爆睡していた方がいたので、睡魔と闘いながら転記していました。
きっと転記間違いがあると思いますし、原文通りではありませんm(_ _)m
井原西鶴の句です。

延宝三年(1675) 34歳
  脈(みやく)のあがる手を合してよ無常鳥(むじょうどり)

 わが妻の生きる望みがもう無くなった。
脈が次第に細く、絶えよとしている、だがまだ脈があるにはある。
妻よ、今のうちに合掌してくれないか。
死者を冥土へ案内するという無常鳥、時鳥が折も折、鳴いているのだ。

[鑑賞]
 痛切な思いをしながらも、死に行く妻をじっと見つめている。
そしてその後世を思いやっている、その西鶴の姿情が思いやられる。
西鶴の妻は何の病気か定かではないが、西鶴によると春ごろから「頼みすくなく」なっていたのであるが、25歳という若さで三人の娘子を残して逝去した。
西鶴はその後娶ることはなかった。
それは此の妻を心から愛していたからであろう。
然し彼は「夢の覚めきは(際)はまぼろし(幻)の世とは思ひあたりたる時にぞ忘るゝ隙多し」(『独吟一日千句』序)と述懐しているように、世は幻と達観できる人でもあった。
それがこの句でも判るように思われる。
無常鳥(時鳥)が季語、夏。

[参考]
 初七日、4月8日に西鶴は手向けの為に独吟でその日のうちに百韻を十巻詠んでいる。
執筆は伊藤道清一人だけ。
『誹諧独吟一日千句』として上梓されたのがそれである。
そしてその「追善誹諧」第一の発句が右の句で、続く脇句と第三が、

   次第に息はみじか(短)夜十念

   沐浴を四月の三日坊主にて

とあるのには、妻がいなくなって空虚になった心境が窺えると思う。
 百韻が十巻だから、従って発句も十句あるわけで、一々取り上ぐべきところであるが、この第一の発句に代表させることにして、後の九句は次に並べておくに留めたいと思う。

  引導(いんどう)や廿五を夢まぼろ子規(しき) (第二)

  郭公(ほととぎす)声や帆にあげて船後光 (第四)

  後世(ごせ)は大事聞はづすなよ郭公 (第五)

  お時の鳥生死の海や二つ菜 (第六)

  (ため)みけり我誓願寺郭公 (第七)

  (もみ)の内に本尊作るや田長鳥(たおさどり) (第八)

  百八(ひゃくはち)の珠数(じゆず)を懸たか郭公 (第九)

  一日(いちにち)に千躰仏よ郭公 (第十)

 「無常鳥」を始めとして、どの発句にも郭公を詠み込んでいる。
「子規」「時鳥」「田長鳥」も文字は違うが凡て「ほととぎす」である。
ということは、この鳥は「死出の山路」にいるものとされており、終始亡妻を偲ぶ心に貫かれていることを示すものである。
連句では第三の句以外は発句の心を離れて自由は付句を続け、揚句の心に及んで始めて軽く発句に呼応するのが定法であるが、ここでは時々死に関する句が途中で見えることがある。
その中で亡妻を思う心が明らかに見える句を一、二拔いてみる。
もちろんすべて西鶴の句である。

  袖の涙力わざではとまるまひ(い)(第一)

  死にやろうとは思はず花や惜むらん(第二)

  春三月嘆くにあまりの花惜(おし)(第七)

  妻こひの猫より人は嘆くらん(第八)

  ちる花や今に死んだと思はれず(第九)

 悲嘆の中でも一日千句を独吟するところに俳諧師としての本領も窺われると思う。
先に揚げた百韻の第二以後の発句中の重要語句について簡単に説明しておこう。

第二 「まぼろ子規」は「まぼろし」の「し」と「子規」の「子」とを重ねている。
    子規は「ほととぎす」で、「無常鳥」と同じ。
    なお色々の異名を用いていて、郭公・お時の鳥・田長鳥(たおさどり)も皆「ほととぎす」の事。
    先述のごとく冥途の鳥とされているので、各句にこの鳥名を入れている。

第三 「かゝがさとり」は妻の悟りのこと。

第四 「船後光」は仏像の光背。「声や帆にあげて」は、船の縁での表現で、大声で鳴く事。

第五 「聞きはづすなよ」は後生の大事をしっかり聞きなさいよの意。

第六 「お時」はお齋(僧に出す食事、転じて法要の意)。

第七 「誓願寺」は西鶴の菩提寺(浄土宗)。

第八 「籾の内に」時鳥を勧農鳥ともいう事から、時を過すなの意。
   「本尊」は時鳥の鳴声「ホゾンカケタカ」に擬した。

第九 「百八の珠数」は人に百八の煩悩ありということから、百八の玉のある珠数とした。

   「カケタカ」は右参考。

第十 「千躰仏」は千の仏像を供養に印判に付すること。

・「井原西鶴墓」(大阪市中央区 誓願寺)

2 件のコメント:

  1. こんばんは~

    ほんとうに冷たい雨になりました。
    先週の暑かった日を思えば、急すぎます。(^-^;

    市役所の中華そばも美味しそうですね。
    寒い日は暖かいものがごちそうですね。(^^)/

    >(3時前に帰ったのですが…まだ爆睡中でした)
    えぇぇ~
    微笑ましいといえば、そうですが。。。
    どうしたんでしょう?
    よほどお疲れ気味かな?

    >「田長鳥」も文字は違うが凡て「ほととぎす」
    そうだったんですね。
    死出の山路に居る鳥だったんですね。
    西鶴の句って初めて読ませていただきました。

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    1. カイさんおはようございます(*^O^*)/

      >先週の暑かった日を思えば、急すぎます。(^-^;
      昨日は、ウィンドブレーカーを着て図書館へ行きました。
      先週は、汗をかきかき歩いていたのに…
      父や妹は沖縄で30℃を超える暑さにビックリして
      帰ってくるとこの寒さ…体調を崩さないようにと願っています。

      昨日の図書館の男性
      考えると昼食も食べずに寝ておられるんですよね…(°°)

      市役所の地下食堂は、二カ所あって今度は別の食堂に行こうと思っています(^▽^)

      西鶴は、『世間胸算用』など浮世草子が知られていますが
      初めは俳諧師として名をあげたのです。
      でも、手軽に読める本がないですね…
      図書館で読むことができていいなと思ったのですが…

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申し訳ありませんが,日本語だけを受けつけますm(_ _)m