2017年1月14日土曜日

気温が低いだけでなく…


一方,日本の伝統行事には,

小正月とは
 1月14・15日を中心とした行事をいう。
この名称のほかにもコドシ・ワカドシなどとも呼ばれる。
古くは月のみちかけによって月日をはかったいたので,
望の日である15日が区切りと考えられていたであろうと思われる。
そうしると1月15日という日は,まさに新年の開始ということになる。
それが中国から暦日が輸入されたことによって,
しだいに朔日(ついたち)が正月として祝われるようになり,この日が大正月と呼ばれ,
旧来の15日が小正月呼ばれるようになったとされている。

(『図説民俗探訪事典』)
 小正月の各地の行事には


チャッキラコ 少女たちの優雅な舞(神奈川県三浦市三崎)」(動画)

強風を楽しんでいるかのようなカモメ(ユリカモメ?)たち

 「第九段 東下(あづまくだ)り」より

…(略)白い鳥で,くちばしと脚とが赤い鴫(しぎ)ぐらいの大きさの鳥が,
水の上に遊びながら魚を食っている。
京では見られない鳥なので,だれも知らない。
渡守に尋ねると,「これがあの都鳥だ」と言うのを聞いて

  名にしおはばいざこと問はむみやこどりわが思ふ人はありやなしやと
 (「みやこ」という名を持っているのなら,さあ尋ねてみよう都鳥よ,
  私の恋しく思っているあの人は,無事でいるのかいないのかと。)

と詠んだところ,船中の者はみな泣いてしまったのである。
(『伊勢物語』中野幸一訳注/旺文社文庫 1990年)
翼を広げると民族衣装で踊っているみたいです(^。^)

春の歌なんですが(^^ゞ

 晴れわたる 空のけしきも 鳥の音(ね)も うらやましくぞ心ゆくめる

<晴れわたっている空の様子 小鳥の囀(さえず)り,
 羨(うらや)ましいことに 何の物思いもなく 満足しているようだこと>。
「心ゆう」は、気持が晴れ晴れとする意。
「める」は、推量の助動詞。
(『建礼門院右京大夫集』昭和54年)

小鳥くる山の平らの四方の樹に  皆吉爽雨
(『図説俳句大歳時記 秋』 昭和39年)
山茶花や暫く絶えて又一つ時  杉山一転
(『講談社版 カラー図説日本大歳時記[座右版]』 昭和58年)
 気温は3度でした。
それ以上の寒さを感じたのは強風で体温を奪われるからです…
   冬が来た

きつぱりと冬が来た
八つ手の白い花も消え
公孫樹
(いてふ)の木も箒になつた

きりきりともみ込むやうな冬が来た
人にいやがられる冬
草木に背
(そむ)かれ、虫類に逃げられる冬が来た

冬よ
僕に来い、僕に来い
僕は冬の力、冬は僕の餌食だ


しみ透れ、つきぬけ
火事を出せ、雪で埋めろ
刃物のやうな冬が来た

 (大正2年12月5日)
(『定本高村光太郎全詩集』昭和57年6月)
梅ひらく合格祈願鈴鳴らす  古沢蘇雨子
(『川柳歳時記』奥田白虎編 創元社 昭和58年)
小正月の訪問者
 小正月の夜に扮装した青年などが家々を訪れる行事は各地に多くみられる。
名称はさまざまで,ホトホト・コトコトなどと呼ぶのは
戸をたたく音によって名づけられたものである。
屋久島では,この訪問者をトシノカミと呼んでいる。
これらの訪問者は,年の改まった一夜,遠くから神が訪れ,
新しい年の幸福を人間に与えるものだという信仰にもとづく行事である。
有名なナマハゲは子どもたちにとって怖がられる存在であるが,
迎える家の主人は正装してナマハゲを迎え,
またナマハゲも神棚に礼拝して祝福の言葉を述べていることから,
ナマハゲの本来の姿は,やはり福をもたらすものであることがうかがえる。

(『図説民俗探訪事典』)
この子は「なまはげ」ではありません(*^ー゜)
モズ
 午後から空が晴れているの雪がちらついていました(写っていませんが(^^ゞ)。

夕飯の仕度を吾も手伝はうむかざはなの散る寒き暮は  前田夕暮
(『短歌歳時記』近藤芳美監修 長谷部淳編著 桜楓社 昭和58年)

2 件のコメント:

  1. こんばんは~

    >気温が低いだけでなく…
    今、こちらは雪が降っています。
    そして少し積もっています。
    さむ~いです。

    >冬が来た
    冬らしい冬になった日は、ついつい口ずさみます。(*^。^*)
    きっぱりと冬が来た!
    大好きなフレーズです。

    モズ君、目元がりりしいです。
    寒い日も元気ですね。


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    1. カイさんおはようございます(*^O^*)/
      >今、こちらは雪が降っています。
      >そして少し積もっています。
      雪が積もっていますか{{ (>_<) }}
      今日はさらに寒さが厳しく,大雪注意報が出ています!

      >冬らしい冬になった日は、ついつい口ずさみます。(*^。^*)
      高村光太郎の詩は,きっぱりとしていますねp(^-^)q
      光太郎の生き方に魅力を感じます(^-^)

      モズ君は,体は小さくとも猛禽の逞しさがあります!
      野鳥たちは,冬の寒さに負けない凛々しさがありますp(^-^)q

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申し訳ありませんが,日本語だけを受けつけますm(_ _)m