2016年12月25日日曜日

穏やかなクリスマス(^-^)

シロツメクサが咲いていると思っていると…
なんとヤマトシジミ(シジミチョウ科)が…
いちめんにすすき光れる原にゐて風に消さるることば重ねむ  藤井常世
(『現代の短歌』)
藪の中を素早く動き回るウグイスにピントも露出も…(^0^;)
 冬鶯むかし王維(わうゐ)が垣根哉

蕪村の句は死の直前の吟である。
そして,そのなかに蕪村は自分の全詩を繭のように包んで眠ったのである。
これは,だれがなんといおうと,私にはおどろくべきのことのように思われる。
蕪村は死に臨んでさえ詩人であることをやめなかったからである。
 かれの最後の吟は何を語っているのであろうか。
そのなかに,蕪村のどんな姿が刻まれているのだろうか。
(『詩人与謝蕪村の世界』森本哲郎著/至文堂 昭和45年)

蕪村臨終の句は,あと二句ありますが,また別の機会に紹介したいと思います。
山茶花の蜜かな?

 (「貧しきものの歌」より)

しづかな日に 
さざん花をみるこころ
いつまでもゆくな

(『八木重吉全詩集1』)
白い小さな花が球状に集まり,さらにそれがたくさん集まって全体として円錐形の穂をつくるが,
雄しべと雌しべが成熟する時期がずれることによって同花受粉を避ける仕組みになっている。
まず雄しべが伸び花粉が出るころ,花弁の間の花床という場所から蜜が分泌され,
その花粉や蜜を求めてハエやアブなどが集まってくる。
この時には,その花の雌しべは,まだ花粉を受ける準備ができていない。
花が咲いて数日後に白い花弁と雄しべが落ちる。
そのあとさらに数日して雌しべの花柱が伸び,
受粉の態勢ができたころ再び花床から蜜が出て昆虫がやってき,
他の花の花粉を運んで柱頭につけてくれるのである。

(『四季の博物誌』荒垣秀雄編/朝日文庫1988年)
シジュウカラのカップル(↑♂,↓♀)
沙汰なしに渡りて居るか四十雀  田上尼
(『俳諧歳時記(秋の部)』横關愛造編 改造社 昭和29年)
金曜日に見たのはこの儀式だったのかな?

カワラヒワには,結婚のための独特の儀式がある。
枯木など目立った高い場所に集まり,
キリリコロロチョンチョン…と鳴きながら,オス同士が闘うのだ。
弱いオスは追い出され,最後まで勝ち残った強いオスがメスに求愛し,
つがいとなって集団から出て行く。
そして集団はまた次のオスを決定するための闘いに入るのである。
カワラヒワ独自のこのイベントは集団誇示行動とよばれるが,
地域によってみられる季節が異なり,京都盆地では秋,
長野県の千曲川河川敷では春先であることが知られている。
繁殖期の各つがいが巣のまわり直径30m程度のせまい範囲をなわばりとして守る。

(『鳥のおもしろ私生活』)
寒桜人もをらずに咲きにけり  大峯あきら
(『講談社版 カラー図説日本大歳時記[座右版]』 昭和58年)
神の我に歌をよめとぞのたまひし病ひに死なじ歌に死ぬとも
(『子規歌集』)
苦痛に泣き叫ぶくらい
重い病気だったのに・・・
子規は人を遠ざけず
どんどん招き入れて生きた
僕はそこに心を奪われる

(『点滴ポール 生き抜くという旗印』)
クスノキの実をパクッと…
一気に飲み込んだ(^▽^)
クスノキ クスノキ科 キジバト,ヒヨドリ,ムクドリなど
 主に暖地の林に生育する。
庭木や公園樹,街路樹などによく栽培されているほか,
昔から神社などにも植えられていて,
天然記念物に指定されている巨樹や老樹が各地にある。
 10月頃に実は熟すが,鳥が好んで食べるということはない。
それでも12月頃になるとメジロ,場所によってはカケスなども採食する。
ほのかに樟脳のような風味がある。

(『野鳥と木の実』)

動画はアップされていませんが,12月20日の「もういちど,日本」で
香川県の志々島の大楠が紹介されていました。
 寒き日にきつとがましや枇杷に花  惟然
(『俳諧歳時記(冬の部)』横關愛造編 改造社 昭和29年)
解釈を間違えているかも知れませんが…
  きっと【急度・屹度】〔副〕
《キトの促音化。精神が一瞬緊張した状態。動作の速さ・集中性をあらわす》
①さっと。すばやく。②きりっと。しっかりと。(③④⑤略)
がまし〔接尾〕《カマシ(囂)の転用。》…すぎてうるさい感じだ。…のきらいがある。
▽みなよい意味には使わない。
(『岩波古語辞典(旧版)』)

Kaze的には,メジロたちと一緒でビワの花は好きなんですが(*^ー゜)
来た時と違った姿勢だったので生きているんだp(^-^)q