2016年12月21日水曜日

暖かい冬至で蕾が膨らんでいる♪

門前の小家(こいへ)もあそぶ冬至哉  野沢凡兆

冬至には一日業を休む習慣のある禅寺の門前と解してよく,
小家は参詣客相手とする小さな店であろう。
冬至を迎えて,禅寺では一日業を休んで祝っている。
衆僧も暇を与えられて,思い思いに一日の暇を楽しんでいる。
門前の小店に人たちものんびりとくつろいでいることだ,との句意である。
閑散とした禅寺のさまを、門前の小家を描くことによって暗示した手法で,
庶民生活によせる作者のやさしいまなざしは
時雨るゝや黒木つむ屋の窓あかり」の句にも示されたとおりである。
季語は「冬至」で冬。
(『近世俳句俳文集 日本古典文学全集42』
    栗山理一他校注・訳 小学館 昭和47年)
モズ♀に会えたけど,近付く前に…
メジロにも会えたけど…
 (;_;)/~~~
また会えたけど…

鵙去て木葉飛ぶ事しきりかな  篠原温亭
(『図説俳句大歳時記 秋』角川書店 昭和39年)
    山茶花 

寒い日だ
山茶花のおほきな木が
いっぱい花をつけてゐる
美しく気を張ってゐるのだらう

(『八木重吉全詩集1』)
ガマの穂が綿あめになっている(^。^)
金槐和歌集 巻之上 冬部
  野霜
花すゝき枯れたる野べにおく霜の結(むす)ぼゝれつゝ冬は來にけり

結ぼゝれつゝ―霜が結晶しつつの意にわが心も欝結(うっけつ)しながらの意をかねさせた。
(『山家集 金槐和歌集 日本古典文学大系29』
   風巻景次郎・小島吉雄校注 岩波書店 昭和36年)
落葉して遠くなりけり臼(うす)の音  蕪村

秋のころはあちこちに農家に庭にすえた籾(もみ)すりの臼の音がにぎやかに聞こえていた。
しかし,落葉の降るころにもなると,納屋の中などで臼をひくようになるので,
遠くの物音に聞こえる、との句意。
農家を囲む木立が落葉すれば,隣は今までよりも近々と見えるものだが,
臼をひく音はかえって遠くなったという着想であろう。
季語は「落葉」。
(『近世俳句俳文集 日本古典文学全集42』
        栗山理一他校注・訳 小学館 昭和47年)
梅の蕾が膨らんでいました♪
ソシンロウバイは今にも開き出しそう♪
午後からやって来ましたが,オオイヌノフグリが咲いていたのかな?