2016年12月14日水曜日

空が暗くて寒い朝…

ビワの花の蜜をなめている
「この美味しさを知らないの?」とメジロが(^^ )
ビワの花のハチミツは「幻の蜜」と言われるそうです。
ひそやかに来て居る鳥や枇杷の花  東残
(『俳諧歳時記(冬の部)』横關愛造編 改造社 昭和29年)
かさといふくぬぎ落葉に山日和  長谷川素逝
(『講談社版 カラー図説日本大歳時記[座右版]』 昭和58年)
アオジ♀が藪の中に隠れています。
(かえるで)のふふめる朱(あけ)に落涙すゆきつくところ孤りの未来  石田比呂志
(『現代の短歌』)
今朝は,黒い雲が空を覆って寒かったです。
そんな寒さの中でも家にいるよりは…
紅葉より一段赤し毛身肴(ざかな)

[訳]紅葉よりいっそう赤いなあ。毛身に出す肴は。
[語]毛身―検見。収穫時に村を訪れて取れ高を見聞し,年貢高を定める役人。
毛身肴は,検見に差し出す肴。秋の季語。
[解]検見は嫌われ者だが,年貢高を査察するので,逆らえない。
検見を紅葉鯛より高級な金目鯛などで供応して,
年貢高を軽減してもらおうとする村人の哀しく,けなげな振る舞い。
中七「一段」はいっそうの意だが,村人を見下ろす一段高い所にいる,の意も含まれている。
(『一茶句集 現代語訳付き』)
エナガに出会えました♪
コゲラも一緒にいました♪



いぶかりの耳へ啄木鳥打たざりけり  西岡十四王
(『図説俳句大歳時記 秋』角川書店 昭和39年)
冬薔薇にもう泣かぬ顔をあげにけり
(『鈴木真砂女全句集』)
 じつに不思議な形です。
まるで葉の中心から枝が伸びているように見えます。
 この「葉」の部分はへら状で,ハート形をした普通の葉とは形が違います。
じつは,これは花や実の集まりに付属する特殊化した葉,
植物学では「総苞(そうほう)」とか「総苞葉(そうほうよう)」「苞葉(ほうよう)」と呼ばれるもので,
その途中まで花序の枝がくっついているのです。
 横から見ると,竹とんぼにそっくり。
そう,これは自然がつくり出した精巧なヘリコプターなのです。
総苞が回転翼,実がヘリの本体になります。
秋が深まるころ,ボダイジュの実は枝の上で堅く熟し,
飛び立つ日を待ってスタンバイしています。
 それぞれ2~4個ほど実をつり下げたヘリコプターは,風をとらえて飛び立つと,
空気の流れに巧みに乗り,バランスをくずすことなく長距離を一気に飛行します。

(『種子たちの知恵』)
     冬 

冬のように残酷なこころとなる,
冬はせかいのこころであらう
せかいに冬といふこころがあるゆえ
わたしにも冷酷なおもひがわくのだ
そうおもってでもなぐさめなけれあ
このひえびえとしたこころがもちきれるかい

(『八木重吉全詩集1』)
求愛の仕方はいろいろあって,枝を咥えて,
それを落とす行動を繰り返すこともします。
なぜそれが求愛になるのかはよくわかりません。
少し考えすぎかもしれませんが,餌を採る姿や,
巣づくりを想起させるのかもしれません。 

(『身近な鳥の生活図鑑』)