2016年11月25日金曜日

日ざしが暖かい(^。^)

鳴く鳥のあとを定める紅葉かな
(『井月句集』)
ちる木葉(このは)音致さぬが又寒き
(『古典俳文学大系15 一茶集』
    丸山一彦 小林計一郎校注者 集英社 昭和45年)
キジバトが白い実を食べていました(^。^)
ナンキンハゼ トウダイグサ科(中国原産)
 ハト類,ツグミ類,アトリ類など
 庭木や公園樹,街路樹などに植栽されている。
紅葉が美しいことから,近年は植えているところが多くなってきた。
 実が熟すのは11月頃で茶色く,それが裂開すると中から白っぽい種子が見える。
それはじつは種子を覆う皮で,その中に本当の種子がある。
種子は人間には有毒と伝えられているが,鳥は平気で採食する。
私が採食を観察した鳥はキジバト,ヒヨドリ,ジョウビタキ,ツグミ,メジロ,イカル,シメ,スズメ。
これらの鳥は毒性に強いのか,毒を中和する機能があるのか,私にはわからない。

(『野鳥と木の実』)
ホウキギク(キク科)
ひょうきんな顔をしたホトケノザ(シソ科)
アラカシ(ブナ科

巻第九(雑歌)  1742
  河内(かふち)の大橋(おほはし)を独(ひと)り去(ゆ)く娘子(をとめ)を見し歌一首
しなてる 片足羽川(かたしはがは)の さ丹塗(にぬ)りの 大橋(おほはし)の上(うへ)ゆ 
(くれなゐ)の 赤裳裾引(あかもすそび)き 
山藍(やまあゐ)もち 摺(す)れる衣着(きぬき)て 
ただひとり い渡
(わた)らす児(こ)は 若草(わかくさ)の 夫(つま)かあるらむ 
橿
(かし)の実の ひとりか寝(ぬ)らむ 
(と)はまくの 欲(ほ)しき我妹(わぎも)が 家の知らなく

   ◆河内の大橋を一人行くおとめを見て作った歌一首
(しなてる)片足羽川の赤く塗った大橋の上を,紅染めの赤い裳裾を引き,
山藍で摺り染めにした衣を着て,ただ一人渡って行かれるあのおとめは,
(若草の)夫があるのだろうか,それとも(橿の実の)一人で寝ているのだろうか,
問いかけてみたいあのおとめのごの家も分からないことよ。
▽「しなてる」は語義,係り方未詳ながら,「片足羽川」の枕詞。
「片足羽川」は,河内大橋のかかる川。
大和川か,または石川か。
「山藍」はトウダイグサ科の多年草。青の染料にした。
「橿の実の」は,橿(樫)の実は殻に一つずつしか入っていないことから「ひとり」の枕詞。 
(『万葉集(三)』)
 今朝も気温が低いですが,日ざしが暖かい(o^^o)
烏がうるさいほどで,鷹でも追いかけているのかなと思ったけど
遊んでいるみたいでした(゜∀゜)
 もみぢ葉を踏みつつおもふ人はみな人のかたちを得て歩みをり  上田三四二
(『現代の短歌』)
黒味が濃いのが雄のようです。
灰色は雌のようです。
ハクセキレイはいつも仲良く一緒にいます(^。^)
この子は一人

黄せきれい濃き黄を投ぐるしぐれかな   久保田万太郎
(『日本の詩歌30』)
顔が隠れてしまった…(T^T)
チャッ,チャッ」と声(笹鳴き)を出しながら藪の中を素早く移動している。
 笹鳴に逢ひたき人のあるにはある  三橋鷹女
(『現代日本文學全集91 現代俳句集』 筑摩書房 昭和32年)
鵯もとまりまどふか風の色  惟然
(『俳句の鳥・虫図鑑』復本一郎監修 成美堂出版 2005年)
ツグミは,昔,食用だったのです…

鶫鍋とりし自在のはね上る  森田愛子
(『図説俳句大歳時記 秋』 角川書店 昭和39年)
枇杷(びは)の花冬木(ふゆき)のなかににほへるをこの世のものと今こそは見め
(『日本の詩歌8 斎藤茂吉』)
 (「寂寥三昧」より)
  三つの秋

きょねんは
水のおとがうれしかった
おととしは
空がうれしかった
ことしの秋は
まっ赤なさくらの葉がうれしい

(『八木重吉全詩集1』)