2016年9月12日月曜日

ドンヨリとした曇り空…

葛さくや嬬恋村の字(あざ)いくつ

 八月,草津にゐる義妹を迎へにゆく途中,沓掛軽井沢に遊び,
上田の六川水声,石田光女と鹿沢に出かけて徒歩で
一村が一郡の大きさをもつといふ嬬恋村の字々を通り抜けた。
(『波郷句自解』)
毛虫に葉をすっかり食べられてしまったサクラ…
ポツポツと花が咲いていました。
スイレン(睡蓮)が水中蓮になっています。
スイレンは,花が夜眠るように閉じることから名づけられた
あかのまま花を綴(つづ)りし穂の先に露ののぼりてときゆきにけり  遠山繁夫
(『昭和萬葉集 巻七(昭和20年~22年)』講談社 昭和54年)
 巻第七(譬喩歌) 1365
吾妹子(わぎもこ)が屋前(やど)の秋萩花よりは実になりてこそ恋ひ益(まさ)りけれ

いとしい子の家の秋萩は,花が咲くより実になってこそ恋しさがつのることだったな。

萩 女の比喩
花 人目をひく姿。
実になりてこそ 結ばれて後こそ。
(『万葉集(二)』)
 タマスダレ
 葉の形が竹ひごのような形で直立するようすを「すだれ」に見立てて,
根は球根であることからタマスダレと名づけたものと思われる。
 南米のペルーが原産地で,日本には明治4年(1871)前後に渡来したと言われ,
今では日本全国のどこでも見られるおなじみの花になっている。
 花壇の境界線用として植えられることが多いが,
貴品の感じられる純白の花がびっしりと連続する光景は,なかなか美しい。
花のあとで三部に分かれた球形の実ができるが,愛きょうがある。
花期は9月~10月。


   いささかの草も寝心涼しうす  富田木歩

(『花の京都』光書房 昭和58年)
高い毒性を示すもので,少量で効果があるものです(質的阻害物質)。
多くのアブラナ科植物が持っている「カラシ油配糖体(ゆはいとうたい)
(いわゆるワサビやカラシの辛さの成分)」が代表的な例です。
質的阻害物質を持つものは,草本に多く見られます。
特に,キンポウゲ科やシ科の植物の多くは,有毒植物ということが知られています。
その他に,身近なものでは,スズランやキョウチクトウに
「強心性配糖体(きょうしんせいはいとうたい)」という毒が含まれています。
これらを口にしてしまい,中毒になったという例も知られています。

(『観察する目が変わる 植物学入門』)
こんなにいっぱい花を咲かせているのは初めて見ました(°0°)
「屁糞かずらも花盛り」という諺がある。
「鬼も十八,番茶も出花」と同じ意味である。
たとえ「屁糞かずら」と呼ばれてさげすまれようとも,
人々は「早乙女花」の美しさがわかっている。
たとえ,一時でもいい。
大いに花盛りを謳歌すればいいのだ。
そのときこそヘクソカズラよ,花と匂え。

(『身近な雑草の愉快な生きかた』)
翡翠(かわせみ)や芙蓉の枝に羽つくろひ
(『仰臥漫録』)
ほほゑみて尾花の中に佇(たたず)める小(ち)さき写真を一枚持てり  河村盛明(せいめい)
(『昭和萬葉集 巻七(昭和20年~22年)』講談社 昭和54年)
日曜日の番組“猫のしっぽ カエルの手・選「柿渋の味わい」”で紹介されていた
安井さん一家の 「みつる工芸
手作りの柿渋染めがすばらしいなと思いました(^-^)
かゆき夏果てぬすくつと曼珠沙華
(『西東三鬼全句集』沖積舎 昭和58年)
涙目の子がいました(^▽^)
ツチイナゴ(バッタ目イナゴ科
 イナゴ(稲子,蝗)は昔から水田につきものだった。
イナゴはもともと水辺の野生イネ科植物を食べていたものが,
イネの栽培とともに田んぼに住みついたのだろう。
害虫とはいつもそうしたものである。
同じく跳躍目(直翅目)に属するバッタ(蝗)の仲間は,もっと乾燥した土地を好む。
夏から秋に親になり,地中に産みつけられた卵で冬を越す。
見かけによらずおもしろい虫だが,飛蝗(ひこう)と呼ばれるバッタの大発生は,
聖書の時代から今日まで跡を絶たない。
跳躍目の他の昆虫と同じく,バッタの仲間も雄が鳴くが,
コオロギやキリギリスとは違って,肢を翅とこすって音を出す。

(『四季の博物誌』荒垣秀雄編/朝日文庫1988年)