2016年8月28日日曜日

寒気のおかげで

がほやどちらの露も間に合(あは)ず   横井也有(よこいやゆう)

◇昼顔には露の風情を添えて見たいが、朝露も夕露も間に合わないという意。
(『近世俳句俳文集 日本古典文学大系92』
     阿部喜三男・麻生磯次校注/岩波書店 昭和39年)
ハクセキレイが歌いながら散歩(^。^)
今朝も寒気の影響で涼しい散歩になりました♪
鳩がなくま昼の屋根が重たい
(『尾崎放哉全句集』)
 マメ科の樹木で花は5月に満開だったのだけど…
 ニセアカシア(ハリエンジュ)
露草の露の中より生(あ)れいでて螢は谷の闇をさまよふ  丸山暁子
(『昭和萬葉集 巻七(昭和20年~22年)』講談社 昭和54年)



シジュウカラ♂が桜の樹の害虫を駆除してくれていますp(^-^)q
草の中を歩いているとやってきた(*゜∀゜*)
蘇鉄粥(そてつがゆ)(た)くくりやべに息せきつつ子らは駆(か)けくる敗戦の報  梅園千鶴子

蘇鉄粥=蘇鉄の実から作った粉を混ぜてたいた粥。
くりやべ=台所のあたり。
(『昭和萬葉集 巻七(昭和20年~22年)』講談社 昭和54年)

母の話では戦中・戦後,蘇鉄の実の毒抜きを知らずに食べて
中毒をおこした人がいたそうです。
風は何よりさみしいとおもふすすきの穂
(『山頭火句集』)
一日中座ったままの案山子に
お疲れさまとカキの実をくださった方がいるようです。
でも,青い渋柿なので美味しくないだろうな(*´∀`*)
かぼそきは田からこぼれし稲の花
(『俳句で綴る変哲半生記』)
蓮池の田風にしらむ葉裏哉

▼広い田の外れに蓮池がある。
風が吹くたびに、ひらひらと蓮の白い葉裏が翻って、暗い蓮池が白んで見える。
(『蕪村全集 第一巻 発句』
     尾形仂・森田蘭/講談社 1992年)