2016年7月2日土曜日

暑いなとは思ったけど…

ヒルガオにコハナバチの仲間かな(・・?
 ヒルガオの花にはチョウやハチが多く訪れるが,
不思議なことに種子をつけることはめったにない。
植物には近親交配を避けるために,
自分の花粉では種子を作れないしくみを持っているものが多い。
たくさん咲いているヒルガオも,すべてクローンで増えた自分自身なので
種子が作れないのではないか,とも囁かれている。

(『身近な雑草の愉快な生きかた』)
ベニシジミのオス(左)とメス(右)かな(・・?
紫外線が見えるチョウ」(動画)
何も言わずに
さすってくれた
祈りを込めて
さすってくれた
決して 忘れない

(『点滴ポール 生き抜くという旗印』)
白う咲きて昨日けふなき蓮かな  渡邊水巴
(『基本季語五00選』)
君が庭に植ゑば何花合歓(ねむ)の花夕になれば寐る合歓の花
(『日本現代文學全集 16 正岡子規集』講談社 昭和43年)
ヤブミョウガ(ツユクサ科)
 15巻 恋歌五 765 よみ人知らず
忘れ草種とらましを逢ふことのいとかくかたきものと知りせば

相手を忘れるという忘れ草の種を採っておけばよかった。
あの人と逢うのがこんなにもむずかしいものと知っていたならば。
○忘れ草 萱草のこと。その名から「忘れる」を連想させる。
古今集時代には,もっぱら「人を忘れる草」として詠まれる。
○種とらましを 「種を採る」は,種を採って播くのに備える,の意。
種を播いて相手のことを忘れたいというのである。
(『新版 古今和歌集』)
日射しを受けて輝いている
 巻第七 1339
鴨頭草(つきくさ)に衣(ころも)色どり摺(す)らめども移ろふ色といふが苦しさ

鴨頭草色に衣を美しく摺りたいのだが,変わりやすい色だというのが不本意なことよ。
鴨頭草 ツユクサ。青の染料。
移ろふ色 花やかな女は移り気だと世人のいうのが。
苦しさ 辛い意ではない。
(『万葉集(二)』)
アオモンイトトンボ(イトトンボ科)


あまり見たさに そと隠れて走(はし)て来た 
  まづ放
(はな)さいなう 放して物を言はさいなう 
    そぞろ愛
(いと)ほしうて 何(なん)とせうぞなう

人目を憚りながら一散に走って来た女の歌であろう。
「あまりあなたのお顔が見たさに,そっと隠れて走って来たの。
まあ,ちょっと放してよ。放してから物をおっしゃってよ。
もういとしくって,いとしくって,本当にどうしたらいいんでしょう。」
(『新訂 閑吟集』)
柘榴咲く鉄工所の晝の刻
(『しづ子』)
うれしさや小草(をぐさ)影もつ五月晴(さつきばれ) 正岡子規
(『現代日本文學全集6』筑摩書房 昭和31年)

暑いとは思っていたけど,9時ごろでこんなに高温(^0^;)

ひるがほや町に成行(なりゆく)(くひ)の数

○杭 ここは道標・里程標など路傍の棒杭。
▼暑熱の道、道標の棒杭を次々と数え、次第に町に近づいてゆく。
その一本一本に昼顔が絡まり咲いて暑さをかきたてる。
(『蕪村全集 第一巻 発句』尾形仂・森田蘭/講談社 1992年)
周りの様子を伺っている(*゜∀゜*)

 ピタッ!…(周りを警戒)


もう止まらない(*´∀`*)
「ぼくも入れて!」

あつ過ぎる行水(ぎやうずゐ)にさす日影かな  飯田蛇笏
(『日本の詩歌19』)
ショウジョトンボ(トンボ科

ショウジョウトンボの未成熟かな(・・?
 このように腹を上げている姿勢を「オベリスク姿勢」と呼ばれるそうです。
トンボが太陽の光を受ける面積を最小に抑えることで,
体温上昇を防いでいると考えられています。

ツマグロヒョウモン♂(タテハチョウ科)も翅を閉じて体温が上がらないようにしています。