2016年6月3日金曜日

日射しが突き抜ける…

朝の公園で,ゴミを拾っている方がいます。
それも分別しながら。
ゴミを捨てる人もいれば,
こうやって公園を綺麗にしようとする方もいる!
ナンテンの花を見ているとワルナスビを思い出す(*^▽^*)

ホシミスジ
巻第十一(寄物陳思) 2752 
我妹子(わぎもこ)を聞き都賀野辺(つがのへ)
   しなひ合歓木(ねぶ)(あ)は忍(しの)び得ず間(ま)なくし思へば

我が妻のことを「聞き継がむ(聞き続けたい)」という都賀野の野辺の
撓(しな)っている合歓(ねむ)の木,私は忍びかねる,絶え間なく思うので。
▽上三句は,「しなひ」の類音によって「忍び」を導く序詞。
「忍び」の原文は「隠」。
ここは,恋心をこらえ隠すことを言う。
「都賀」は所在未詳。
(『万葉集(三)』佐竹昭広他校注 岩波文庫 2014年)
カシワバアジサイの花は萼(装飾花)を日傘の代わりにしているのかな(*^▽^*)
エゾミソハギ
アオモンイトトンボ
今朝のギラギラした日射しに…
虹色に光っていました!
コヒルガオ
ビョウヤナギを訪れているのは,クロヒラタアブかな(・・?
ニワナナカマド

光る糸で結ばれていました(^_-)

コシアキトンボ
隠れているのはヒメジャノメ(*^▽^*)
   夏は青い空に……
            中原中也

夏は青い空に,白い雲を浮かばせ,
 わが嘆きをうたふ。
わが知らぬ,とほきとほきとほき深みにて
 青空は,白い雲を呼ぶ。


わが嘆きわが悲しみよ,かうべを昻(あ)げよ。
 ――記憶も,去るにあらずや……
湧き起る歓喜のためには
 人の情けも,小さきものとみゆるにあらずや


ああ,神様,これがすべてでございます,
 尽すなく尽さるるなく,
心のまゝにうたへる心こそ
 これがすべてでございます!


空のもと林の中に,たゆけくも
 仰(あほ)ざまに眼(まなこ)をつむり,
白き雲,汝(な)が胸の上を流れもゆけば,
 はてなき平和の,汝がものとなるにあらずや

(『日本の詩歌 23』中原中也ほか 中央公論社 1982年)
ざくろ【柘榴・石榴】
 古くから日本に渡来した果樹で,庭に好んで植えられたことから,
短歌作品においてもごくしぜんに素材としてとりあげられている。
しかし,「ざくろ」という音の響きから,眼前の植物として歌に詠むというよりも,
エキゾチックな世界へのあこがれ,
日常から離れた世界を幻視するような作品を
産み出すきっかけとして捉えられている場合が多い。

 秋空に朱
(あけ)極まれる実石榴(みざくろ)を見据ゑゐにしかこの朝明けて  木俣修

 この木は,花も実も赤いのが誰の印象につよく残る。
その鮮やか紅色が,人生のそれぞれの時点において
自己を見つめている人間に深く作用したようだ。
   (大谷雅彦)

(『岩波現代短歌辞典』岡井隆監修 岩波書店 1999年)