2016年6月23日木曜日

警報が解除されて…

夜に何度か豪雨予報のメールが来るほどでしたが
小雨になったので出かけました。
雨なので90mmマクロレンズだけでしたが,スズメがそばに来てくれた(^。^)
まひまひや雨後の円光とりもどし  川端茅舍
(『日本の詩歌30 俳句集』)
東山麓(とうさんろく)に卜居(ぼくきよ)
(わが)庵に火箸(ひばし)を角(つの)や蝸牛(かたつぶり)

○卜居 土地を選定して住む意。
▼蝸牛のごとく一所不在のわが身も、ようやく東山麓に庵を定めた。
さしずめ貧厨の火箸が蝸牛の角といったところか。
(『蕪村全集 第一巻 発句』尾形仂・森田蘭/講談社 1992年)
蓮きると三寸とほき花ゆゑにみぎはの人のさそはれし舟   與謝野晶子
(『明治文學全集51 與謝野鐵幹 與謝野晶子集』筑摩書房 昭和43年)
合歓いまはねむり合はすや熱の中  石田波鄕
(『現代日本文學全集91 現代俳句集』筑摩書房 昭和32年)

五月雨や壁のむかふのひとのこゑ
(『しづ子』)
暗い場所で撮したのでその時は気がつかず
画像を編集している時に気がついた!
小さなカタツムリが傍にいる…
オオヨコバイとニラメッコ(*^▽^*)
ヤブミョウガ(ツユクサ科)
 梅雨きのこ笠のゆれつつ風にたふ  三橋鷹女
(『現代日本文學全集91 現代俳句集』筑摩書房 昭和32年)
ノカンゾウ(ユリ科)
ノカンゾウに似ているけど,草丈が高いので
ハマカンゾウかな(・・?
カシワバアジサイ(ユキノシタ科
 コフキトンボ(トンボ科)
アオモンイトトンボ(イトトンボ科
かいま見ん茨咲く宿の隠し妻
(『明治文学全集53 正岡子規集』筑摩書房 昭和50年)

歩いていると「○○の気象警報はすべて解除されました」(午前8時18分)
のメールが届いたので安心した途端…ザーッと雨が降り出した…
芯くらき紫陽花母へ文書かむ
(『われに五月を』)
巻第四 583
月草(つきくさ)の うつろひやすく 思へかも
   我が思(おも)ふ人の 言(こと)も告げ来(こ)

こんなにもお慕いしている私を移り気な女とお思いなのか,
私の思うあの人はお便りさえ下さらない。
◇月草の 「うつろふ」の枕詞。「月草」はつゆ草で,
染色に用いた時に色がさめやすい意でかかる。
◇うつろひやすく 「思ふ」の内容を表わす語。
私のことをうつろいやすい女だと,という意。
◇言も告げ来ぬ 本人はもちろん来てくれない,の意を含む。
(『萬葉集 一』)
梅雨の宿更けて水浸(づ)思ひかな  富田木步(とみたもっぽ)
(『現代日本文學全集91 現代俳句集』筑摩書房 昭和32年)
あぢさゐやきのうふの手紙はや古ぶ 橋本多佳子
(『日本の詩歌30 俳句集』)
  病間あり
薔薇剪(き)つて手づから活けし書斎哉
(『子規句集』)
大雨・洪水警報が解除される前の方が
あまり傘をささなくても歩けたのに
解除されてから本降り…
それでも帰る頃には青空が顔をのぞかてくれた。