2016年6月18日土曜日

セミが鳴き出した…

山家集 中 雑 840
(へだ)てなき 法(のり)の言葉に たより得て 蓮(はちす)の露に あはれかくらん

すべては平等無差別との仏の教えに,仏と生まれかわるたよりを得,
亡き兄上の極楽の蓮の露に哀憐の情を寄せておいでのことでありましょう。
(835「別れにし 人をふたたび あとを見ば 恨みやせまし とはぬ心を」への返歌)
(『山家集』)
      あるじに代りて
わが宿の池の蓮(はちす)の白露にほぞをならべて咲きにけらしも  
(『良寛歌集』東郷豊治/創元社 昭和38年)
ベニシジミ(シジミチョウ科

ショウジョトンボ(トンボ科
キマダラセセリ(セセリチョウ科
コシアキトンボ(トンボ科
初夏の空より射たる光にもいまだめでたき身と見ゆるかな
(『与謝野晶子歌集』)



先日見たときよりも腰が曲がっているのは
花が重たくなってきたのかな(*´∀`*)

口なしの花さくかたや日にうとき

▼あの甘い芳香を放つくちなしの、花はどこに咲いているのかと目をやれば、
日当たりの悪い物陰にひっそりと咲いている。
口なしの名そのままに、何と自己主張の乏しい花であることよ。
(『蕪村全集 第一巻 発句』尾形仂・森田蘭/講談社 1992年)
真上から見ると螺旋階段
モジズリ
 ネジバナとも。
日本で最も身近な野生ランだが,本書のテーマである「スキマ」で見かけることは稀。
街中では芝生に混じって生えている姿を目にすることが多い。
湿地帯も意外に好むようで,たとえば尾瀬ヶ原の木道沿いでもたくさん見ることができる。
本種の種子はラン科の例にもれず本当に小さく,ほとんど肉眼で数えられないほどなので,
隙間に入るのはお手のもののはずだが,そのわりに隙間を好まないようだ。
ランは一般に,根で特定の種類ないしグループの菌類[カビや茸(きのこ)の類(たぐい)]を
分解して栄養にしているため,生える環境にこだわりを示すことが多い。
アスファルトの隙間であまり目にしないのも,逆に芝生ではよく目にするのも,
ともに,モジズリの根で分解される菌類の豊富さによって決まっていることなのだろう。
ちなみに本種は個体数が多く分布が広いだけに,さまざまな変異が認められる。
一般には初夏から夏にかけて咲くが,
秋になってから咲くアキザキモジズリ(塚谷,2001年『蘭への招待』集英社新書を参照),
開花期になっても葉が長く伸びないイズノシマモジズリや,
屋久島に固有でごく小型のヤクシマモジズリなどである。
ラン科。北海道から九州に分布。

(『スキマの植物図鑑』)
今朝はセミ(クマゼミ?)が鳴いていました。
気温もグングン上がっていきました(^0^;)
腹の様子からハラビロカマキリの幼虫だと思います。
生きた虫を食べるカマキリは,獲物を捕らえるためのさまざまなしくみを備えている。
まず小さな頭の両側に張り出した大きな2つの複眼は,カマキリに広い視野を与え,
正面を両眼視できるようになっている。
そして細い首は,頭の向きをかなり自由に変えることができる。

さらに獲物を見つけたカマキリが顔だけを獲物に向け,
両方の複眼で獲物を正面に捉えると,首に生えた感覚毛が頭に触れて,
顔が向いている方向を胸の神経節に伝える。
獲物が射程内に入ると複眼のピントが合い,それが胸部神経節を働かせて,
鎌状の前足を瞬時に,しかも正確に獲物の方向に繰り出す。
鎌は列になったトゲを持ち,それで暴れる獲物をしっかりと抱え込み,
すぐに口元に引き寄せて丈夫な大アゴで獲物にかじりくつのだ。

(『虫のおもしろ私生活』)
アオスジアゲハ(アゲハチョウ科
今しがた此(この)世に出(いで)し蝉の鳴(なく)
(『新訂 一茶俳句集』)