2016年4月19日火曜日

肌寒い朝…

鳥は鳴く四方(よも)の山べに花は咲く春の心の置きどころなき  
(『良寛歌集』東郷豊治 創元社 昭和38年)
マツヨイグサの仲間はよく似ていて区別が難しいですよね…
コマツヨイグサ
まだ目を覚していない(*´∀`*)
キュウリグサはもう目が覚めています(*^-^*)
 蜜を吸っているのかな(・・?
アオスジアゲハ
チョウやガの仲間の多くは,様々な花を訪れ,
その蜜を吸って生活している。
花の蜜は,植物が昆虫などに

花粉を運んでもらうために作り出したものだ。
しかしチョウやガは,必ずしも花粉を運んでいるわけではない。
彼らの口は長いストロー状になっていて,

それを花の奥深く伸ばして蜜を吸う。
こととき花の形によっては,おしべやめしべにはまったく触らないのだ。
また鱗粉でおおわれた体は,花粉がつくにくくなっている。
つまり一部の花をのぞいては,

チョウやガは蜜を吸うばかりで花粉をあまり運ばないのだ。
(『虫のおもしろ私生活』ピッキオ編著 主婦と生活社 1998年)
翅が朝日に照らされて綺麗なホソヒラタアブの仲間
でもレンゲの蜜を吸わせてもらえないみたいですよ(*^▽^*)
 マメ科のこの花は,からくりの奥に蜜や花粉を隠しているが,
ハチは花をこじあける術を知っている。
花に止まると後肢で下の花びら(舟弁(しゅうべん))を押し下げ,

奥の蜜に口を伸ばす。
と,その瞬間,舟弁の中から雄しべと雌しべが飛び出して

ハチの腹に触れて,花粉が運ばれる。
愚鈍なアブや甲虫には蜜や花粉が見えず,口も届かない。
花の紅紫色はハチ好み。
大きく目立つ上の花びら(旗弁(きべん))は広告旗。
その旗に描かれたラインは蜜へと導くガイドマーク。
花は円陣を組み,総出でハチを歓迎する。

(『野に咲く花の生態図鑑』多田多恵子 河出書房新社 2012年)

レンゲソウの受粉のしかた」(小学5年)

この子は,クモの糸で吊り下げられているのではありません(*^ー゜)
なんかコワイ顔が浮かんでいるような…
 こちらも厳しい顔ですが(*゜∀゜*)
真剣な顔つきなのは,雛の餌を探しているようですよp(^-^)q

こちらを向いてくれなかった…シジュウカラ
日射しはポカポカしていたのですが…
とほけれど木蓮の径えらびけり
(『夏みかん酢つぱしいまさら純潔など』鈴木しづ子著 河出書房新社 2009年)
第九十七段 四十の賀

 むかし,堀河(ほりかは)のおほいまうちぎみと申す,いまそがりけり。
四十
(しじふ)の賀,九条の家にてせられける日,中将なりけるおきな,

  桜花散りかひ雲れ老いらくの来
(こ)むといふなる道まがふがに
(現代語訳)
 昔,堀河の大臣と申しあげる方がおいでになった。
四十の賀を九条の家でなさった日に,中将であった翁(おきな)が(次のように詠んだ。)

  桜花よ,散り乱れてあたり一面を曇らせておくれ,
      老(おい)がやってくるという道がわからなくなるほどに。

・四十歳の年寿の祝賀。以後十年ごとに賀の祝いがある。
(『伊勢物語』中野幸一訳注 旺文社文庫 1990年)
クマバチがパトロールしていましたp(^-^)q

 万葉集巻第十二(寄物陳思)3075
かくしてそ人の死ぬといふ藤波(ふぢなみ)のただ一目のみ見し人ゆゑに
こんな風にして人は死ぬと言います。
藤波のような,ただ一目だけ見た人のために。
▽第三句「藤波の」は美貌の譬えか。
(『万葉集(三)』佐竹昭広他校注 岩波文庫 2014年)

なんかゲームの黒ひげみたいだな…(*^▽^*)
ナミテントウ

くさいちごは背が低くまるで草のよう,白い花は径3センチ余,
数10本ものおしべに囲まれて中央に多数のめしべがかたまる。
だがそのめしべはイチゴともオヘビイチゴともちがう。
受粉がすむとそれぞれの子房が水液を増して大きく甘くなり,赤く色づく。
それぞれの中に種がひとつ,かめばぷつりと歯ごたえがある。

(『野草の自然史』長田武生 講談社 昭和54年)

キアゲハとアゲハの区別は,翅の模様でします。
ツツジやクサギ,ヤマユリなどは,
アゲハチョウの仲間に花粉を運んでもらう。
夏,ヤマユリの花の前で待っていれば,

黒くて大きなアゲハチョウの仲間がやってきて,
その翅にべったりとヤマユリの赤い花粉がついているだろう。
また,夏の日没後に咲き始めるカラスウリやマツヨイグサには,
甘い匂いと暗い中でも目立つ花びらに誘われて,

夜行性のガの仲間がやってくる。
これらの花には,チョウやガに花粉を運んでもらうために,
様々な工夫がある。
まず細長い筒の奥に蜜をためることで,
口の長い昆虫でなければ蜜が吸えない構造になっている。
そしておしべやめしべが長くなっていて,
チョウやガが口をいっぱい差し込んだときに,

体に触るようになっている。
さらに花粉を糸でつづったりねばねばにすることで,

花粉を体につけやすく,
しかも一度にたくさん持っていってもらうようにしている。
(『虫のおもしろ私生活』ピッキオ編著 主婦と生活社 1998年)
今朝は,肌寒かったせいかな?やっと目を覚したようです(*゜∀゜*)
タチイヌノフグリ