2015年11月8日日曜日

雨が降って…

出発したときは,傘がいらなかったのに…
萩も黄葉になってきました
雨が冷たいのかな(・・?
なんか情けない顔に見えました(^v^)
あの雲がおとした雨に濡れてゐる
(『山頭火著作集Ⅳ 草木塔』潮文社 昭和46年)
すぼめたる傘の尖端(さき)にて人の名を空(くう)に描けり 独りなるかな
(『無援の抒情』道浦母都子 岩波現代文庫 2000年)



轟々と貨車は過ぎつつ秋桜
(『しづ子 娼婦と呼ばれた俳人を追って』 川村蘭太 新潮社 2011年)
一本の傘をひろげてこの雨をそなたと共に歩いてみたい
(『青じその花』山崎方代 かまくら春秋社 平成3年)
雨の中でもバラの香り(*^_^*)

背かれしことに気付けば抱く薔薇俄かに重き傷の意味もつ
(『新編 中城ふみ子歌集』菱川善夫編 平凡社 2004年)

とこしへに同じ枝には住みがたき身となりぬらし落葉と落葉
(『与謝野晶子歌集』与謝野晶子自選 岩波文庫 1985年)
菊の香のくらき佛に灯を獻ず  杉田久女
(『現代日本文學全集91 現代俳句集』筑摩書房 昭和32年)
沈黙の池に亀一つ浮き上がる
(『尾崎放哉全句集』伊藤完吾・小玉石水編 春秋社 1993年)
 よく見かけるミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)と違うような…
雨がかなり強く降って来たので早めに帰りました…

    ねがい

一人のねがいを
万人のねがいに


一人のいのりを
万人のいのりに


一人のあゆみを
万人のあゆみに


一人のゆめを
万人のゆめに


高めてゆこう
広めてゆこう
守らせたまえ
導きたまえ

(『坂村真民詩集 詩国(しこく)第一集』大東出版社 昭和52年)